ジグザグは幸せの願い【アートギャッベの文様】

こんにちは。ギャッベにはよく「幾何学(geometric)」といわれるデザインのものがあります。

比較的、25年以上昔に織られた「オールドギャッベ」によく見られます。
 
 

ひし形、ジグザグ、四角…様々な組み合わせで織り描かれます。

多くの文様(もんよう)はカシュガイ族やペルシャに古くから存在し、そして現代に至るまで受け継がれています。

よく見られるのが「ジグザグ」模様。
 
 

こちらは横向き。
縦横どちらも見られます。

縦は、「川のように水が流れ出でてほしい」
 
 
横は、「湖のように水が留まってほしい」

 
そんな願いがあるそうです。
水は、特に遊牧民にとってとても大事なものですから、
すなわち「幸せ」がやってきたり、とどまったり、とも言えます。

イランは、年間の降水量がたったの400mlほど。

1か月ほど雨が降らないこともあたりまえのようにあります。
 
 
 

一度だけ、雨が降った次の日にイランへ行ったことがあります。

その日は、会う人みなに

「君はラッキーだ!」と声をかけられました。

「なぜだい?」

「だって、君。昨日は雨が降ったんだよ?」

…たしかに、空気が澄んだ感じがする。
砂っぽいような、ほこりっぽいような感じがしない。

日本では今年、多くの方が豪雨の災害に見舞われました。
ところ変われば、幸運も、不運も変わります。

大量の降雨が、溜まらずにうまく海へ流れていってしまってくれれば――
はたまた、うまく留まって、流れてこなければ――

そんな願いに置き換えて見る事もできるかもしれません。

自然への畏れは万国共通。
だからこそ、どこか通じるところ、共有できる感覚があるように思えます。

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