【アートギャッベ】のこれまでとこれから
アートギャッベ 18年の歩み


ルーツは新潟の家具店から。あるお客様からのお言葉

ルーツは新潟の家具店から。あるお客様からのお言葉

【アートギャッベ】のルーツは、あるお客様との出逢い、そしてそのお客様のお言葉でした。
1997年の初春のある日、新入学の机を探しているお母さんから大切なお話しをお聞きしました。
『うちの子は二人とも小さい頃からアトピーで普通の新しい家具が使えません。でも他の子どもたちと同じように、せっかくの一年生になる時にどうしても机を買ってあげたいのです。安心して子どもに使わせることができる机をいろいろなところで探したけれど、どこにも見つかりません。』

インテリア業界に長くいたにも関わらず、はじめは『アトピー』と『家具』の関係がいまひとつ結びつきませんでした。しかし、そのお言葉をきっかけにアトピーやアレルギーの原因についてとことん調べました。
住宅だけではなく家具に使われる塗装剤や接着剤には、健康に害をもたらすホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物などを含むものが一般的だということを知りました。

そうして、これまでの記憶や疑問に思っていたこと・・・それらが突然、点と点が線で繋がるように理解できたのです。



本当に安心できて、商品の背景を伝えられるインテリアだけにしよう

本当に安心できて、商品の背景を伝えられるインテリアだけにしよう

ひとりのお母様からお聞きしたお話から、この想いはスタートしました。
大切な家族のことを思って家具を選ぶ。そんなお客様のお言葉を思い出しながら、ひとつひとつ考えました。
「なぜ?安心して使う事ができない家具がたくさん作られているのか?」
「なぜ?昔のようにお手入れしながら大切に使い、次の世代に受け継がれていくモノが減っているのか?」
「本当に心地よい空間ってどんなものだろう?」
たくさん考え続けました。
次の年、全国で初めて、当時一般的だったお子さまが一時興味を持つキャラクター机の展示をやめ、お子さんの健康に配慮したデスクのみの展示に思い切って変更しました。
材質や接着剤、塗装剤には健康に配慮したものだけにこだわったのです。その分当然、価格が上がり、最初の1年、お客様は減りました。
ですが、「安心して子どもに使わせることができます!」というお客様の嬉しそうな笑顔。
私たちの選択は間違っていないと実感しました。そして、少しずつですが「安心して使える家具を探している」「良い物を永く使いたい」というお客様のご来店が増えていったのです。
1999年、店舗を「造り」「健康」「環境」を統一コンセプトに、
『高級ではなく上質』を提案する「インテリアショップ ボー・デコール」として
リニューアルOPENしました。どこで作られていて、誰がどんな風につくっているのか、
自分たちでできる限り確認して、商品の背景を伝えられる家具だけにしました。



【アートギャッベ】との出会い

【アートギャッベ】との出会い

お店のコンセプトを統一し、「ボー・デコール」として再スタートした頃、
トータルでお客様に喜んでいただけるように安心して使えるラグを探していました。
しかし、当時のラグはほとんどが化学繊維で機械織りのもの。
天然素材の家具を中心に私たちが提案する家具になかなか合うものがみつかりませんでした。
そんな中で私たちはギャッベに出会ったのです。
遊牧民の女性たちが代々受け継いできた手織りの文化。自由な感性で、家族の幸せを願い、
手間をかけながら織りあげる絨毯は素朴な魅力と豊かな表情にあふれていました。
ひと目見て、「これだ!」と感じた私たちはギャッベの販売を開始しました。



【アートギャッベ】全国への拡がり

【アートギャッベ】全国への拡がり

多くの方に知って頂き、全国の家具屋さんともこの経験をもとにお客様に喜んでいただく
取り組みをともにしたい。そんな思いが芽生え、はじめは県外の知り合いのお店とともに
アートギャッベ展の取り組みを始めました。
それまでほとんど目にする機会がなかったギャッベという絨毯に多くのお客さまが興味を持って頂き、今では全国50店舗の提携ショップさまとともに、『アートギャッベ』をご紹介できるようになりました。



栗原はるみさんの雑誌『haru_mi』や『LEE』、『PLUS 1 LIVING』など全国誌にて特集

  • 料理研究家の栗原はるみさん
  • 『haru_mi』
  • 『LEE』
  • 『PLUS 1 LIVING』
料理研究家の栗原はるみさん。
日本の手仕事を訪ねる旅をつづけ、人の手で丁寧に作られた暮らしの道具を次の世代へ引き継ぐお手伝いをしたい。
そんな思いをもっておられる栗原はるみさんにアートギャッベを気に入って頂き、2枚ご自宅でお使い頂いています。
その様子を雑誌『haru_mi』でご紹介頂くと大変反響が大きく、お母様とお嬢様、そしてお孫さんと3世代にわたって一緒にアートギャッベを選びに来てくださる方が増えていきました。
その後ファッション誌の『LEE』、住宅雑誌の『PLUS 1 LIVING』などでも特集が組まれると、『アートギャッベ』とともに、ギャッベの人気が全国区のものとなっていきました。


【アートギャッベ】としての評価と商標登録を取得

全国的なアートギャッベ人気、雑誌やメディアでの評価を頂き、『アートギャッベ』としての認知度も高まりました。
2010年には商標登録を取得。
ギャッベの中でも選りすぐりの素材で作られた安心できるなめらかな手触りと、心を奪われる美しいアート性に
わざわざ 『アートギャッベが見たいんです』 とお越し頂く度に嬉しくありがたい気持ちになります。
現在では全国のアートギャッベ取扱提携ショップ様と直営店のみで『アートギャッベ』を実際に体感し、
お選びいただくことができるようになっています。

【登録内容】
アートギャッベ(商標登録番号第5394383号)、アートギャベ(商標登録番号第5394384号)、
ギャッベアート(商標登録番号第5406394号)、ギャベアート(商標登録番号第5406395号)
アートギャッベ展(商標登録番号第5394384号)、アートギャベ展(商標登録番号第5390038号)


年に3度、イランにて厳選

  • 年に3度、イランにて厳選
  • 年に3度、イランにて厳選
  • 年に3度、イランにて厳選
アートギャッベ初代選定人、今井正人氏の思いを引き継ぎ、現在は年に3度現地で『アートギャッベ』を厳選しています。
これまで弊社スタッフと提携ショップ様のスタッフさま合わせて30人ほどのスタッフが、計60回ほどイランを訪れています。
『アートギャッベ』は優れた技術とデザインの集まるギャッベの中から、私たちとお客様でつくりあげてきた18年の経験をもとに、
絨毯として大切なアート性、品質を吟味し、一枚一枚厳選したギャッベです。
選定の際に大切しにしていることは、これまで出会ったお客様の顔を思い浮かべること。その経験をもとに、
お客様に満足して頂ける『アートギャッベ』を選び、ご紹介しています。


伝統的な手織りの技術はユネスコの無形文化遺産へ

伝統的な手織りの技術はユネスコの無形文化遺産へ

ギャッベは絨毯であるとともに、伝統工芸でもあります。ギャッベを織るファール州の
遊牧民の手織りの技術は2010年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。
ギャッベの人気が出てくるにつれて、手織りでなく、機械でつくるものや、化学染料で
染めたものなど、さまざまな品質のものがでてきました。
誰かが守らなければ伝統工芸はいずれ機械製品にとってかわられてしまいます。
手織りのじゅうたんギャッベが、すべてそのような方向にいってしまうことは
とても寂しいことです。だからこそお客様にこの『アートギャッベ』をお使い頂いて、
喜んでもらうことこそが伝統を守っていくことにつながるのだと思いをあらたにし、
取り組みを続けております。



ロハスインテリアの全国への拡がり

  • 天然素材の『ハグみじゅうたん』
  • リネンカーテンの『リフリン』
私たちの関連会社では、『アートギャッベ』の素材感と、上質な品質に喜んで頂くお客様からの声をもとに、

天然素材の『ハグみじゅうたん』
リネンカーテンの『リフリン』

というブランドを、ロハスインテリアとして全国の皆さまにご紹介しています。
『ハグみじゅうたん』は現在全国190店舗、『リフリン』は全国150店舗の提携ショップさまにお取り扱い頂き、
こちらも『アートギャッベ』同様に全国区の拡がりをみせています。大量生産、大量消費の時代が過ぎ、
自然のものや手仕事のぬくもりあるものを、丁寧に愛着をもって使う暮らし。
あるお母様からのお言葉からはじまった私たちのご紹介するインテリアが、一時の流行ではなく、
日本全国に広がってきていることに感謝するとともに、今後も皆さまに安心してお洒落に愛着をもって
暮らせるインテリアをご紹介していきたいと考えています。

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