カーペットは家で洗濯できるの?掃除だけ?
布団もぬいぐるみもカーペットも、洗えるものであれば、すべて水洗いしたいですよね。ただ、サイズが大きく素材もさまざまなカーペットに関しては「そもそも洗えるの?」と不安になる人も多いようです。まずは、家での洗濯について見ていきましょう。部分敷きのカーペットは家で洗濯できることも
部屋いっぱいに敷き詰められていない、いわゆる「部分敷き」のカーペットは、サイズや仕様によっては家庭で洗濯できることもあります。もちろん、すべてのカーペットが家庭用洗濯機や、家庭での手洗いに対応しているとは限りませんので、まずはカーペットについている洗濯表示を確認してみましょう。洗濯表示は、平成28年に12月から新しい表示に移行しています。平成29年以降に生産されたカーペットであれば、洗濯おけに数字(使ってもよい水温の限度)や手のひらのマークがついたものであれば、家庭用洗濯機や、家庭での手洗いに対応しています。逆に、洗濯おけに×印のマークがついたものは、家庭での洗濯禁止とされています。
平成28年以前に生産されたカーペットであれば、洗濯機のマークや、洗濯おけに「手洗イ」と文字のついたマークがついていれば家庭用洗濯機や、家庭での手洗いに対応しています。
家庭で洗濯できる造りのカーペットであっても、厚過ぎて折りたためなかったり、サイズが洗濯機の容量を超えていたりすると洗濯できません。洗濯機の取り扱い説明書で対応サイズを探してみましょう。ちなみに、一般的には1畳サイズのカーペットであれば容量12kgの洗濯機、6畳サイズであれば容量22kgの洗濯機があれば洗うことができるようです。
洗濯機で洗うのが難しい場合は、バスタブにカーペットを入れ、水をかけて手洗いする方法もありますので、検討してみましょう。
敷き込みのカーペットはどうする?
部屋いっぱいに敷きこまれた敷き込みカーペットは、ハウスクリーニングのプロでも敷いたままで掃除をします。家庭での洗濯や、コインランドリーでの洗濯はもちろん、クリーニングサービスを利用するとしても、剥がして洗濯するのは難しいでしょう。掃除機がけや粘着テープでの掃除を日ごろからまめにしておき、汚れが気になってきたら、ぬるま湯に重曹を溶かしたものをスプレーして拭いたり、専用のウェットシートで拭いたりするようにしましょう。ダニが気になる、食べこぼしなどでシミを作ることが多いといった場合は、高温の蒸気でダニを死滅させ、汚れを浮き上がらせるスチームクリーナーを用意しておくと安心です。
日ごろのまめな掃除機がけが難しいのであれば、ロボット掃除機を導入するのもおすすめです。掃除の効果は掃除機の機能にもよりますが、床の種類を判別して、カーペットの上では自動的に吸引力を引き上げるといったモデルも登場しています。
家庭での掃除では汚れが取り切れないようであれば、ハウスクリーニングサービスの出張クリーニングを依頼する手もあります。費用も掛かるので、度々とはいきませんが、プロの道具と技術で清潔になったカーペットは格別です。
頻繁なクリーニングが不要なカーペットもある
家庭でカーペットを洗うのは難しい、出張クリーニングも忙しくて立ち合う時間がとれない……といった場合は、逆転の発想でいきましょう。頻繁に洗ったり、クリーニングをしたりしなくても快適に使えるカーペットを選べばいいのです。イランを原産とする「ギャッベ」は、上質な羊の毛を使って細かく織り上げられています。目が細かく詰まっていて、毛にも上質の油分が残っているので汚れが入り込みにくく、普段のお手入れは掃除機を掛けるだけでOK。プロのクリーニングを施さなくても、生活の中での汚れはおおむね落とせます。もちろんプロの手できれいにもできますが、普通に使っていればクリーニングが必要なのは数年に一度程度です。詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
<こちらもオススメ>「ギャッベ」についてもっと知りたい!よい1枚を見分けるコツや選び方、お手入れ方法は?
<こちらもオススメ>アートギャッベのお手入れ【夏のお手入れ】
<こちらもオススメ>GALLERY
カーペットをコインランドリーで洗おう
洗濯機洗いや手洗いに対応しているカーペットなのに、自宅の洗濯機の環境が合わないので洗濯できない……そんなときは、家庭用よりも大型の洗濯機や乾燥機を備えているコインランドリーでカーペットを洗うことも検討してみましょう。家の洗濯機でカーペットが洗えないときは?
カーペットが大きすぎたり、小さく折りたためなかったりして、自宅の洗濯機で洗えないような場合、選択肢のひとつとしてコインランドリーがあります。もちろん家庭で洗う時と同様、あらかじめカーペットのサイズとコインランドリーに設置されている洗濯機の容量をチェックしておきましょう。コインランドリーの設備にもよりますが、3畳程度までのカーペットなら、容量27㎏の大型洗濯機で洗えることも多いようです。
そして、カーペットの洗濯表示をチェックするときは、乾燥機が使えるかどうかも併せて確認をしてください。コインランドリーの大型乾燥機にかけることで、早く乾くのはもちろん、ふんわりと肌触りの良い仕上がりも期待できます。
コインランドリーにカーペットを持ち込む際は、あらかじめホコリやゴミをできるだけ取っておき、シミには専用の洗剤をつけておくなどの準備をしておくとよいでしょう。
カーペットをクリーニングに出そう
敷き込みのカーペットはハウスクリーニングで出張クリーニングをしてもらえますが、置き敷きのカーペットもクリーニングを頼めます。ちなみにこちらは、衣類などのクリーニングを提供しているお店で受け付けていることが多いようです。プロに頼むメリットは意外に多い
車がないなど、店頭へカーペットを持ち込めない場合でも、集配を頼んだり宅配便を利用したりして、自宅から直接カーペットをクリーニングに出すことができます。プロの道具と技術できれいにしてもらえるのはもちろん、オプションとしてほつれの修理や、ダニ防止加工などのメンテナンスを頼めるクリーニング店もあります。またオフシーズンの間、クリーニング済のカーペットを預かってくれる保管サービスを提供しているところもあります。家の中で場所を取るカーペットだけに、こうしたメリットも見逃せません。
ペルシャ絨毯などのクリーニングに対応している店も
プロの手を借りる場合、敷き込みカーペットはハウスクリーニングに、置き敷きカーペットはクリーニング店に依頼する方法をご紹介してきましたが、ペルシャ絨毯(じゅうたん)やギャッベといった高級絨毯の場合は、取り扱いを熟知している専門店のクリーニングサービスを利用したいところです。アートギャッベのヘッドオフィスにも、職人によるウールじゅうたんケア(クリーニング)の専門ショップ「ラグケア」があり、販売店などを通じてクリーニングをお受けしています。ここでは家庭用掃除機では取れないホコリなどを専用掃除機で吸い込み、ウール用洗剤をじっくりなじませてからすすぎ、乾燥室で乾かして毛並みを整えます。
<ウールじゅうたんケア専門ショップ>きがるに、きれいに「ラグケア」
販売店で直接クリーニングを依頼できない場合でも、専門店を紹介してもらえたり、お手入れの情報を得られたりすることもありますので、クリーニング店に問い合わせる前に、まずは販売店に相談してみるのがおすすめです。