それはアートギャッベをさわって選んで頂きたいから。
これが一番です。
さわることってとても大切だと考えています。
今はインターネットの急速な進化で「さわる」という行為からどんどん遠ざかっている時代。
家に届いて、初めてさわる、ということが増えています。
私事ですが、2歳の娘はお店にいくと、とにかくいろんなものをさわるさわる。
こちらはひやひやしながら、さわらないように。と伝えます。
でもある時ふと思ったんです。
きっと、子供はいろいろなものをさわりながらその物体がなにものであるかを知り、成長していっている。
そう思うと、やみくもに注意する、というのは危険な気がしてきました。
ある人は、同じ仕事をする相手と必ず握手をする、と言います。
そこから得られる実感、生きているという行為を省略したくないと。
確かに、握手から伝わってくる手のぬくもり。とても大きなものだと感じます。
アートギャッベも「さわる」という行為から伝わってくる大切なことがあると考えています。
羊の毛が持ち合わせた個性
月日をかけて織られたという実感
手仕事だからこそ、不完全だということ
そんなことを、お客さまと一緒にさわりながら感じて、一枚のアートギャッベを深く深く感じていきたいと思っています。