イラン旅行記続きです。
国際線の飛行機に乗って染色工房へ向かいます。
みなさん、羊って一頭につき、大体どのくらいの毛を狩るか知っていますか?
羊一頭から取れる羊毛の量です。
ぱっと見ると大きく見えますが、羊毛がサラサラストレートなので紡ぐとすごく量は少なく感じます。
織り手の女性たちにとって、糸紡ぎは根気のいる作業で、約8時間で400g程しか 糸にすることができません。
希少な羊の毛を刈って紡いで出来上がります。
こちらが工房へ到着したばかりの糸。
次に植物の色で染めていきます。
どんぐりの皮や茜の根っこ、ざくろの皮など、イランの植物を調合しながら様々な色合いになるのです。
粉末にして、羊毛と釜の中へ…
1日から2日間ほど煮込み、じっくりと色を染めていきます。
その後、水ですすぎ、、脱水をかけます。
そして、イランの広大な大地で乾かします。
染めたての糸は直射日光で天日干ししています。
手間をかけてじっくり染めるからこその美しいアートギャッベの色合いが生まれるます。
出来上がった糸を色で分け、織り手の女性たちがさまざまな糸を使ってギャッベ織り込んでいきます。
私が見た糸ではどんなアートギャッベが織られるのでしょうか。
考えただけでわくわくしてきます。
染色工房に到着しました
投稿日: 2016年7月26日