遊牧民をルーツに持つカシュガイの人々、共に暮らすヒツジやヤギを育て
その毛を刈り、糸に紡ぎ絨毯を織りあげます。
今回は、その後の工程に携わる人たちを少しずつ紹介いたします。
目次
- ①先ずは羊を育てる
- ②糸に紡ぎ、草木染め
- ③職人技の織り
①先ずは羊を育てる
イラン南西部に暮らす遊牧民族のカシュガイ族にとって、共に暮らすヒツジやヤギからの恵みは暮らしに欠かせません。羊毛は絨毯やキリムなどの生活道具に、ミルクはバターなどにして貴重なタンパク源に
昔ながらのマシュクと呼ばれる羊の皮で作った袋にミルクを入れて、左右に振ることでバターを作ります。
放牧から帰ってくるヒツジやヤギ達、
大切に育てられた羊さんから、様々な恵みをもらいます。
② 糸に紡ぎ、草木染め
アートギャッベでは、年に2回刈り取る羊毛の中でも冬を越して春に刈る上質なもの。その羊毛を手作業で糸に紡いでいきます。
カシュガイの女性によって紡がれた糸は、ゾランヴァリ工房の染色工房に集められ
ウールの質や細さ、色によって分けられた後に、大きな窯で染められていきます。
重ね染めなどによって深く鮮やかな色合いに染められた糸はイランの強い日差しによって天日に干されます。
染められた色とりどりの糸、キレイな色合いに染まっていますね。
③ 職人技の織り
染められた糸は、再び織子さんのもとへゾランヴァリのギャッベは、熟練した織子さんによって織りあげられる芸術品
https://youtu.be/slvnSpP4POU
早送りのような速さで織っていきますが、2m×3mくらいの大きさのギャッベだと4人がかりでも
折り目が一番細かなもので1年近くかかる事もあります。
https://youtu.be/B3zGd8XZB98
こちらは来日した際に映しましたが、かなりゆっくり織って下さいました。
カメラ目線でもしっかりと手が動いてます、、、すごい技術です。
アートギャッベ展のイベント会場でも、写真や織り機でご覧いただけます。
スタッフの中には、実際にイランに行ったことがある人もいますので
現地の話も聞いてみて下さい。
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