アートギャッベ®の「織タイプ」について

投稿日: 2020年5月25日

アートギャッベは、織りの細かさ(織る糸の太さ、細さ)と織の難易度、アート性によってタイプ分けされています。それぞれのタイプによって、価格差がありますが、あくまでも特徴であり、どのタイプが優れているとうことではありません。

一番大切にしたいのは「お客様の感性」です。感性に響いたものが「出会いの一枚」であり「最高の一枚」だと思います。まずは通常のギャッベとアートギャッベ®の違いをご覧いただき、織タイプについては、参考程度にご覧ください。

ギャッベとゾランヴァリギャベ、アートギャッベ®の違い



アートギャッベ®の「織タイプ」 目次

  • アバド
  • サフ
  • ジャマール
  • サフスペシャル/ジャマールスペシャル
  • ルリバフト
  • ジャマールファイン/ルリバフトファイン
  • オールドギャッベ
 

織タイプ:アバド

アートギャッベの織りの細かさの中で、上から数えて三番目に細かい絨毯です。
毛足が長めで、ざっくりと織られているのが特徴です。ほっこりとした素朴な雰囲気が漂います。現在のアートギャッベにおいては、ほとんど見られない織タイプです。

織タイプ:サフ

アートギャッベの織りの細かさの中で、上から数えて二番目に細かい絨毯です。
毛足が長め=厚みのあるギャッベが多く、フカフカの踏み心地が楽しめます。ギャッベ特有のクッション性、フカフカ感が好きな方はサフがおすすめです。

アートギャッベ サフ

織タイプ:ジャマール

アートギャッベの織りの細かさの中で、一番織りが細かい絨毯です。
サフに比べると毛足が短いものが多く、より目が詰まっているので薄くてもクッション性を保つことが出来るからです(といっても一般的なラグと比べれば厚いですが)。細い糸を使う事で緻密な図柄を表現できたり、艶々とした肌触りのものが多いのも特徴です。羊毛特有の遊び毛が少なかったり、夏場により快適に使いたいという方はジャマールを選ばれることが多いです。

アートギャッベ ジャマール

織タイプ:ルリバフト

織りの細かさは、ジャマールを凌ぎます。
イランの部族織りのなかでも、最も繊細で芸術性の高いといわれているルリ族。そのルリ族が織り上げるギャッベを「ルリバフト」といいます。ルリ族のギャッベは左右対称のものもあれば、絵画のようなデザインまで多種多様。草花をモチーフにした美しい文様や細かな織りは、ペルシャ絨毯の原型ともいわれています。イラン国内でも古くからその品質の高さは有名で、交易品としても重宝されました。光沢のある風合いと伝統的な文様のデザインが優雅で気品を感じさせる高品質の絨毯です。

アートギャッベ ルリバフト

織タイプ:サフスペシャル/ジャマールスペシャル

織の細かさはサフ、ジャマールと同じですが、織る難易度が高いものが該当します。
例えば風景画のようなアートギャッベ、通常のサフよりも織りが細かいアートギャッベ、「どうやって描いたの?」と言いたくなるような独創的なアートギャッベなど様々です。
『スペシャル』というように少し特別なギャッベに付けられる呼び名です。

アートギャッベ ジャマールスペシャル

アートギャッベ サフスペシャル

織タイプ:ジャマールファイン/ルリバフトファイン

織の細かさはジャマール、ルリバフトと同じですが、デザインの一部にシルクが使われているのが特徴です。光のあたる角度で、シルクがキラキラと美しく輝く、アート性の高い織タイプです。希少性が高く、目にするケースは少ないです。

織タイプ:オールドギャッベ

30~40年前に作られた古いギャッベです。現地の遊牧民の住む村やテントから集められた状態のいい絨毯を、洗いや補修の手間をかけて、商品として流通できるように再び命を吹き込んでいます。

アートギャッベ オールドギャッベ

インターナショナルコレクションとは?

織タイプに「インターナショナルコレクション」と記されているものがあります。織りの細かさは上記に準じます。これはヨーロッパ向けにつくられたギャッベで、アート性が高いものが多くなっています。

インターナショナルコレクションの詳細はこちらをご覧ください



それぞれの織タイプの特徴なので、全てが当てはまるわけではありません。中には分厚いジャマールもありますし、緻密な図柄のサフもあります。手仕事で織られている以上、全てにおいて個体差があります。あくまで参考程度にご覧いただくことをおすすめ致します。

アートギャッベ®の詳細はこちらをご覧ください







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