ギャッベのつくり手 織子さんの話 その2

投稿日: 2020年6月6日

こんにちは。勝手にシリーズ第2弾です。

さて、前回はイラン南西部に住むアートギャッベのつくり手であるカシュガイの織子さんたちを取り巻く背景についてお話しました。

今回は以前より話したかった、服装についての内容になります。

ギャッベの織子さん 華やかな服装

これは伝統的な民族衣装です。バザールでサテン系の生地と、キラキラのビーズなどの装飾を買ってきて手づくりします。



華やかで色とりどり。これはカシュガイの伝統的な民族衣装です。
 

「女性は美しくあれ」

これがカシュガイに伝わる古くからの教え。

カシュガイの女性に求められるのは、毎日遊牧に発つ夫を支え、家事をし、子育てをし、
合間に絨毯(ギャッベ)を織る。そして美しくあれ、ということ。

たまに質問をいただくのですが、この服装で暑くないのか?

かなり暑いでしょう。きっと。通気性もよくなさそうですし(笑)

でも’おしゃれは我慢’、と言われますがその通りなのかもしれません。

加えて、「お気に入りは全部着たい」という思いもあるそうです。

遊牧生活ならではなのか、気に入っている服はどんどん重ね着。荷物も減って(着ぶくれはするんじゃないか…)、一石二鳥なんだそうです。

そしてこれを毎日着ているか?

実はこれはNOです。「民族衣装」なので、日本でのいわゆる「和装」をイメージしてください。
・大事なとき(冠婚葬祭など)に着る
・季節のイベントなどで着る
・絨毯織で気合いを入れるために着る

どれも日本のお着物や浴衣と似ているなと思いました。
結婚式で着たり、花火大会に行ったり、お琴や茶道華道は着付けして行うのが仕来りですよね。
絨毯織も伝統文化だと考えるとよく似ています。

色合いが華やかなのはなぜか?

華やか色合いなのには、2つの理由があると言われています。

1つ目は色へのあこがれ。
広大な沙漠地帯、険しい山々の中。例えば春少しだけ見られる花、短い草、
そして夕焼けの色などが彼女たちには大きな存在感を持つのでしょう。
絨毯を織るときにもお手本となる大自然。色へのあこがれの気持ちが衣服にも表れます。

イランの空
ギャッベの糸をつむぐ
2つ目は、ちょっとすてきです。
遊牧から帰ってきた自分の旦那さんに、すぐに見つけてもらうためだそうです。


自分のシンボルとなる色の衣服を身に着けて、出迎えた自分がどこにいるか見つけてもらう。
女性らしい可愛らしい気持ちを感じます。

カシュガイ族の一家
過酷な自然の中で生きるからこそ色にあこがれる人々。そこに秘められた気持ち。
装いにも、つくられる絨毯にも込められる思いがあるかもしれません。
イベント会場で見るギャッベや、あなたのお家の一枚にも そんな思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


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