ギャッベの接客をさせていただいているとたまにお客様からこう言われます。
「うちはペット(犬)を飼っているから、ギャッベが欲しいけど買えない・・・」
その意図する理由はこんな感じです。
・爪が引っかかったりして、ギャッベがボロボロになってしまいそう
・粗相をして汚してしまうかも
だいたい、この2つかなと思われます。
この2つを長い間アートギャッベに携わり経験させていただいたことを基にお伝えさせていただきたいと思います。
1、「爪が引っかかったりして、ギャッベがボロボロになってしまいそう」
接客時に多くの方々からいただくお言葉ですが、実際お使いになっていただいているお客様からこのようなご相談をいただいたことはまだありません。その理由のひとつにアートギャッベの毛先がループ状になっていないことが挙げられるかもしれません。アートギャッベは手織りじゅうたんです。代表的な織り方はトルコ織りになるわけですが、毛先は2本が対になっていますので、引っかかることもないですし、仮に1本ピーっで抜けそうになっても、セーターのように果てしなく抜けることはありません。
ただ、過去に困ったことが1件、ありました。
それはワンちゃんがギャッベの角っこをずーっと噛んでいたらしくて、その角が無い状態で「どうしましょう?」とご相談を受けました。
ようは、食パンの角を一口食べたような感じで、ギャッベも角っこがないのです。結果的に補修で直りましたが、爪より要注意かもしれません。きっと、噛み応えが程良かったんでしょうね。
爪とぎにされないように教えてあげることも大切ですが、爪の引っかかりでボロボロは考えにくいです。
2、粗相をして汚してしまうかも
これもよくお聞きするお言葉です。確かに粗相をするわけですから、汚れます。ここ最近、アートギャッベのケア(クリーニング)事業に携わることも多いので、このようなギャッベも全国各地から届きます。
これまでで一番すごかったのが、洗うと黄色い水が沸き起ったことですね。びっくりました。
ここまですごいとギャッベの色落ちや羊毛を傷めるの原因にもなりますので、できれば早めにクリーニングに出していただけるといいです。
結局は、表面上は拭き取ってきれいに見えたとしても羊毛の奥に行ってしまった粗相は見えないまま乾燥してしまいます。そのようなときは表面だけではなく裏も拭いてください。少しは緩和されると思います。
ただ、家族同様一緒に生活している大切なワンちゃんです。
人間だけがこの気持ちいいアートギャッベを体感するのではなくて、ワンちゃんにもこの気持ち良さを感じていただきたいものです。
初めてギャッベがお家に届いたときは恐らく警戒します。ギャッベとはいえ、羊の毛ですからね。次第に敵ではない、ということが分かるのかギャッベに戯れることが日常になると思います。そんな姿にほっこりすることもあるでしょう。
どんなモノであれ、きれいな状態が一生続くことはありません。
そうであれば家族であるワンちゃんも一緒に気持ち良さを感じていただき、もし万が一汚れや臭いでお困りでしたらご相談ください。
人間とギャッベが気持ちよく共存するためのお手伝いとしてアートギャッベのケア(クリーニング)事業「ラグケア」を行っておりますので、お任せくださいね。
最後に・・・
本文と写真で出てくるワンちゃんは関係ございません。一応、名誉のために。ご協力ありがとうございました。