突然ですが、アートギャッベを見ている中でこのような、なぞの記号を見つけたことはありますか?
あっ、見つけた事ある!
あっ、うちのアートギャッベにも入ってる!
という方・・・とってもラッキーです!
今回は、アートギャッベには稀に織り込まれている、このなぞの記号についてのお話です。
見つけたらラッキー!アートギャッベに描かれるなぞの記号
アートギャッベを眺めていると、たまにこのような記号が描かれていることがあります。このように無地のデザインの中に不意に描かれる記号。
これ、実は、織り子さんのサインなんです。
これは「私が作ったのよ」、「これは私の傑作!」という意味を込めて織り込むのだそうです。絵画の端に描かれる作者のサインととても似ています。それだけ自信作ということかもしれません。
元々は嫁入り道具、そして生活の道具として織られ、使われるギャッベ。
もしかしたら、他の人に自分の傑作を自慢したかったのかも。
とはいえ、今は売るものとして織っているはずなのに勝手にサインを入れるなんて、なんとも自由奔放。
でも、そんな自由な民族性だからこそ、一枚ずつの個性が生まれたり、豊かなデザインが生まれるのかもしれませんね。
ただ、この記号、織り子さんのサインではあるのですが、名前ではないのです。
では何なのでしょう?
アートギャッベに描かれる織り子さんのサインの意味
実はペルシャ語の「数字」を表しているのです。上のペルシャ語の表を見ながら、先程の文様を見てみると・・・
◇・・・「0」
V・・・「7」
0は実はよく見るとひし形の形です。大きく織ってみたのですね。
では、なぜ数字が織子さんのサインなのでしょうか?
織り子さんたちは一人一人が「マイナンバー」を持っていて、その番号を織り込んでいるのです。マイナンバー以外にも記念日だったり、ラッキーナンバーだったりを織り込むこともあるそうです。
自由ですね。
ちなみに、ペルシャ語の文字の綴りは、右⇒左に書きますが、数字だけは、日本語同様に左⇒右に書き、読みます。
では、こちらはどうでしょう?
I・・・「1」
アルファベットのFみたいな記号・・・「4」
14
となります。
次はこちら
なぜか鏡文字です。
仮に左から読むとすると…
02631
でも鏡文字だし、0が最初はおかしいので反対でしょうか?
13620
なぞですね。正体とはと言っておきながら、結局また なぞです(笑)
実はこのギャッベは、30年~40年前に織られたオールドギャッベ。
当時の織子さんからのメッセージのような感じで不思議な感覚になります。
祖夫母の家で父の幼いころの落書き帳を発見したような。そんな感覚に似ています。
今度、アートギャッベを見ている中でこの織り子さんのサインを見かけることがあれば、是非、解読をしてみてください!
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一点物のアートギャッベは一期一会。
素敵な出会いがありますように。