先日のブログに続き、梅雨時のアートギャッベのお話です。
今回はめでたくお客様のご自宅に嫁いでいったアートギャッベについて。
ご購入いただいてから数日が経ち、使い心地はいかがかな?と思いお電話をしてみました。
すると、色柄や肌触りは大満足をしていただけていましたが、ちょっと動物臭が気になります。とのことでした。
関東にお住まいのお客様で、購入された時期は梅雨時。
先日のブログでもご紹介した通り、この時期は湿気が溜まりやすく羊毛特有のにおいがする場合があります。
【ブログ】この時期、湿気やにおいは大丈夫?自宅対応編
羊毛のにおいがする原因としてはウールの持つ「調湿作用」という湿気を吸ったり、吐いたりする効果にあります。
本来お部屋の湿度を調整してくれるので良い効果なのですが、あまりにも湿気を吸いすぎてギャッベの裏面に溜まっているときのサインとして、湿気を吐く時に一緒に羊毛のにおいを発散することで動物臭となります。
特に今回のお客様がお選びになったアートギャッベにはいくつかの特徴があり、羊毛のにおいを強く感じているのかもしれません。
特徴1、原毛(染めていない毛)がたくさん使われている
特徴2、サイズが大きい
特徴3、買ったばかりの新品
これらの点がなぜ羊毛のにおいを感じる原因になるのか、理由をご紹介します。原毛がたくさん使われている
原毛とは染めていない羊の毛のことを言います。草木を使って染められた羊毛は染料と一緒に大きな窯で煮ることで、鮮やかな色合いとなります。
原毛の場合はこの「煮る」という工程が無いので、染色された羊毛よりも若干羊のにおいを感じることがあります。
もちろん、原毛には魅力もたくさんあり、その一つは何と言っても肌触りが良いものが多いという点です。
見た目もナチュラルで原毛大好き!という方も大勢いらっしゃいます。
サイズが大きい
今回お選びいただいたギャッベは約170×240㎝の大きさです。おそらく日本で最もリビングに多く選ばれているサイズで、ソファ前において寝っ転がったりするのにちょうどいい大きさです。
ギャッベのサイズが大きくなればなるほど、使われている羊毛も多くなり、調湿作用も高まります。
つまり排出される乾いた空気の量も増えるので、湿気を多く含んでいると羊毛のにおいを強く感じます。
買ったばかりの新品
「新品なのににおいがする」ではなく「新品だからにおいがする」です。使い始めてはじめての梅雨はたまににおいを感じるかもしれません。
使いつづけて3~5年もすると徐々にそういったにおいも発しなくなっていくのでご安心ください。
この羊毛特有のにおいはギャッベをお使いでない方にはお伝えするのが難しいのですが、私自身の感じ方としては決して不快なにおいではありません(感じ方は人それぞれなので絶対そうとは言えませんが)
アートギャッベをご検討中の方は梅雨時の今の時期に一度お店でにおいをチェックしてみてはいかがでしょうか?
特にアートギャッベ展期間中は、たくさんのギャッベが並んでいるので、においを確かめる意味でもおすすめです。
今回はお客様からいただいたご感想をもとにブログを書かせていただきました。
におい以外にも使い心地や購入されたときのエピソードも教えていただいたのでそちらもぜひご覧になってみてください。
【お客様の声】羊のにおいがちょっと気になるけど、夏も心地よい肌触り